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「駄目」と「完璧」のあいだ

今と違う「完璧」な自分を夢見ていて
そうでない今の自分は「駄目」だと
思っていることが多くありませんか。


または周囲にいる人たちが
「本当に幸せそう」に見えて
そうでない自分が「たまらなくみじめ」に
「人間以下」に思えたり・・・。


そして、「駄目」な自分は
まだ「本当には始っていない自分」で
そんな自分は今度こそリセットして、
いつか、そうではない本当の自分に生まれ変わる日が
きっと来ると信じるんだけれど、時々信じられなくなる。
信じられなくなると、次に来るのは絶望。
でも、そこを必死に耐えて、「明日こそ」と思う。


今度こそ、いつかきっと、と
思い続けて早やウン十年。
(綾小路きみまろではありませんが…)
人生のターニングポイントも超えて(または目前で)
残りの人生で何とか今度こそ一発逆転!と心に誓う。
なのに、昨日と同じ今日がまた終わろうとしている…。


人によっては、「今日はもう完璧!」という自分で有頂天。
翌日には「あり得ないほど駄目」という自分になってしまって、
地面にめり込むほど落ち込んでしまう。
その継ぎ目がないというか、つながりがない感じ、
上がったり下がったりで、同じ自分じゃない気がする。
そうなると行動のコントロールも利かない状態・・・
というようなしんどい毎日を送っている方も
いらしゃるかもしれません。


実は、「完璧な自分」も「駄目な自分」も、
頭が勝手に描き出した幻なんですが…。
それに振り回されているというか…。


敢えて言えば「本当の自分」は、
それらの幻の間でゆらゆらと揺れている自分。


なのに、幻の方にこそ実体があって、
それを追っている今の自分はウソっこの自分だと信じて
とりあえず気もそぞろに日々を過ごしている。


「気もそぞろ」…
何か薄い膜が自分のまわりを覆っていて、
外側の世界がどこか遠い感じ。


ジェットコースターのように、その場その場で
気分は上がったり下がったりするのだけど
それでいてどこか現実感がない感じ。
まとまりがない感じ。


人によってはそれを得るために自傷したり、
無理に感動を追い求めて悪あがきをしたりする。
自分でもなんだか自分の言うことやることに
わざとらしさや無理があることを感じているかもしれません。


カウンセリングを受けることで私たちは、
そんな、無理はしなくても、
自分が実はちゃんと感じている筈の
今の痛み、過去の痛み、未来への不安、
そして「自分が本当に欲しいもの」を感じて、見つけていきます。


それをするためにどうしても必要なものは
静かで安心できる場所と、自分のための十分な時間。
そして、あなたの話を静かにただ聴いてくれる人間です。


夢の中で頬をつねって痛みを感じるかどうかで
それが夢か現実か確かめるように
カウンセラーとの対話の中で
今の自分が心に確かに感じていることを
一つ一つ体験していくのです。


そして、「駄目」でも「完璧」でもない
今現在の「自分」を生き始めることができるようになります


2010.7.12.