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誰かの期待に合わせてなら生きられる?


その場、その場で
会っている相手、参加しているグループなどに
合わせて自分を演じてしまって、
カメレオンのように自分が変わる。
いわゆる「キャラ」を変える。


空気を読んで、
子どものようにはしゃいで見せたり、
神妙になったり、
従順になったり、
しっかり者の世話焼きモードになったり。


一見便利そうですが
そうやって、人前では相手が期待する人物をやって
ひとりになると、もう何もしたくない。
さっきまでテンション振りきれていたのに、
ひとりになると、
「え?…で、なんだっけ???」と、
下手をすれば
しばらく自分が誰なのかさえ分からない
なんてこともあるかもしれません。


その前までやっていたことが思い出せない。
なんだか何もかもが切れ切れで
スケジュール管理が難しい人も
いるかもしれませんし、
そうなると、大抵の場合、
金銭管理も大変なことが多いかもしれない。


でも、その場その場では
かなり緊張して期待される人物をやっているので
相手がそれを信じてしまって
一見、周囲にはまともな人間に見えている。


相手が「本当の自分」を知らないのが怖い。
実は心の奥では、そんな相手が鬱陶しかったり、
自分に簡単に騙される相手を馬鹿にしていたりもする。


今の若い人には珍しくないタイプのような気がします。
…というか、程度の差こそあれ、今の若い人は
ほとんどみんながそんな感覚に苦しんでいる気さえするのですが…。


しかし、これは
周囲にはそんなに苦しそうには見えなけれど、
多分、本人にとっては本当に大変な状態です。


このままじゃマズイという気持はあるから、
「今度こそ素(す)の自分で勝負する。」
なんて思って、一念発起して頑張るけれど、
多くは、何か自分だけが空回りするばかりで
自分や周囲へのいら立ちで一杯になる。


そんな人には、カウンセリングはとても有効ですが
ただ、カウンセリングを継続すること自体が
そのためには、とても大切になってきます。


とにかく、毎回、決まった時間に決まった場所に通う。
決まった金額の料金を支払う。
それは、何のためなのか、よくわからない料金です。
やることは基本的にそれだけですが、
それが変化のための最重要課題になります。


そして、毎回通うその先で待っているカウンセラーは
「毎回来る」ことと、「一定の料金を支払う」こと以外、
あなたに「何の期待も」していない変わった人間です。
これがまた非常に困る。


なぜなら、実はあなたは、
相手の期待に合わせて行動する事なら得意だけど
誰も何も期待していない場所での振る舞い方を
自分は知らないのだということに気づき、
途方に暮れる始めるからです。


そうして、カウンセリングは始ります。
初めてのスリリングな体験が始まります。


2010.8.19.