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対人ストレス


自分以外の人と対する時、
私たちは無意識のうちに
相手との距離を様々にとっています。

人と関わることが煩わしいと感じれば、
なるべく距離を長めにとります。

相手にあまり期待をせず、
関心を持たず、
持たれたいとも思わず、
つまりは心を煩わされない関係を保つことにします。
そうすれば安全、安心。
(それがいけないということではないです。念のため。
それで自分が幸せに過ごせていれば特に問題はない。)

ただ、ここで「距離が遠い」とか「近い」とかいうのは、
外から(または当人たちから)一見した時の、
表面的な「仲の良さ」のようなものでは判断できません。
(「見た目、仲がいいから距離が近い。」というようなものではない。)

むしろ、相手とあまり関わりたくないと思えば、
表面的には迎合して波風立てずに付き合った方がいい。
だから逆説的ですが、
本当はどちらかというと人間関係に敏感で、
他人との心理的な距離を必要としている場合ほど
(そのことを自分で意識しているか否かは別にして)
「仲良く」することにこだわって、
「空気を悪くしない」ことに必死になるということが起きる。
(そういう時、場合によっては、自分では
「人が好き」と思いこんでいたりする。)

こうなると(自覚していてもいなくても)、
相手との生(なま)の関わりを避けるために
自分を相手に合わせるばかりになってしまうから、
その関係は、自分にとって苦行以外のナニモノでもなくなってしまう。

私たちが、
自分でもどこから湧いてきたのか分からないような
怒り、恨み、被害感(有体に言えば対人ストレス)を、
少しずつ心の奥深くに沈殿させていくのはこのような時です。

2009.10.21.