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他人を助ける仕事

援助職と言う言葉があります。
福祉の世界のケースワーカーやヘルパー、
支援員、ケアマネージャー、
医療の世界のナースやドクター、
やはりケースワーカー、ヘルパー、
OT、PTなどはどちらの世界にもいますね。
もちろん、カウンセラーも…。


そして、もっと広くとれば学校や幼稚園の先生や
保育園や学童保育などの保母さんなども
ちょっと違うけど、でも近い領域かもしれません。


平たく言って
「お世話商売」なんて呼ぶ人もいます。


困っている人、
何らかの助けや支援を必要としている人
自分だけの力では生活できない人のために
必要なケアを提供する仕事です。






自分だけのためではなく
他人のために役立つ仕事をしたい。
人が喜ぶ顔を見るのが好き。
ひとりでも多くの人に幸せになってもらいたい。


子どもたち、お年寄り、病気の人たちの笑顔のために
昼夜を分かたず身を粉にして働く。
厳しい労働条件の中でも
利用者や子どもたちには辛い顔を見せたくない。
福祉政策の遅れた日本で。
人手不足で常に忙しい医療現場で。
自分のこと、自分の家族のことは後回しで頑張ってきた。


だけど、この頃、段々疲れて来てしまった。
自分がこんなに頑張ってみんなのためにやっているのに
相手はわがままばかり。
最近ではモンスター・ペイシェントや
モンスター・ペアレントも現れ、
子どもたち、力のない障害者の人たち、
お年寄りだけの相手をしているならまだいいけれど
やたらと家族が要求がましくて
自分の権利ばかりを主張してくる。


何のために、誰のために、
自分が今まで頑張ってきたのか。
どんなに尽くしても、誰にも感謝されず、
何かまるで強奪されていくばかりのような生活。
私は便利な小間使いではない。


扱いの難しい子ども、障害者、お年寄りが増えて
求められるサービスの質は高まっているのに、
人員配置は年々厳しくなるばかり。
お粗末な医療、福祉、教育政策のしりぬぐいをするのも
現場の個人の努力では限界がある。


目の前に、今すぐ助けを必要としている人がいるのを
見て見ぬふりをするしかないのがつらい。
みんなを助けてあげたいのに
自分の非力が情けない。
何とかしてあげたいのに、
今の自分にはなすすべがない。
どうしてみんな平気な顔をしているのか。


この頃、朝、なかなか起きられない。
持ち帰ってやろうと思った仕事を結局何もできず、
そのまま手つかずでまた職場に持っていく。
仕事は溜まっていく一方で、気持が重たい。
身体の調子が日増しにおかしくなっている。
だるくて家事ができない。
休みの日は許されるなら一日寝ていたい。








援助職の人がもしこんな状態になっていたら
(なっている人はとっても多い!)
カウンセリングが必要です。
自分はもう限界なのだということに早く気付きましょう。
心のケアが一番必要なのはまず自分自身です。
プライオリティを考えることは非常に大切。
まずは自分に優しくなることが第一です。
他人の世話はその次にしましょう。




P.S. 家族の中の「お母さん」も
究極の「お世話商売」。
お母さんが自分のプライオリティに気づくことは
家族の他のメンバーにとっても有益です。
2010.4.29.